こんにちは!ワインソムリエのさくらです。
今回のテーマは「イタリアワイン」です。
イタリアはフランスに並ぶヨーロッパのワイン伝統国で、多様な地形から様々なワインが生まれています。
「イタリアワインに詳しくなりたい」と思っている方はぜひチェックしてください!
- イタリアワインの基礎知識
- イタリアの代表的なブドウ品種
- イタリアの代表的な産地
それではさっそく見ていきましょう!
イタリアのプロフィール
イタリアはヨーロッパに位置するワイン産地で、フランスやスペインに並ぶワインの生産量を誇ります。またワイン造りの歴史が長く、バローロやキャンティなど多くの伝統ワインが生産されています。
イタリアの地形は南北に長く伸びていて、地方により気候や土壌が異なることが特徴です。そのため栽培されるブドウ品種も産地によって様々で、各地方で色んな種類のワインが造られています。
イタリアの代表的なブドウ品種

イタリアには500種類を超えるブドウ品種が存在していて、中にはイタリアでしか栽培されていない品種もあります。
代表的なブドウ品種をいくつか押さえておきましょう。
ネッビオーロ
ピエモンテ州原産の黒ブドウ品種で、イタリアで最も高貴なブドウ品種と言われています。タンニンが豊かで、華やかな香りと力強い味わいが特徴です。イタリアワインを代表する「バローロ」「バルバレスコ」に使用されます。
サンジョヴェーゼ
トスカーナ州を代表する黒ブドウ品種で、酸と豊富なタンニンが特徴です。イタリアワインを代表する「キャンティ」などに使用されます。
イタリアのワイン法
イタリアのワイン法は1963年に制定され、これによりブドウの収穫量やアルコール度数など法律で厳しく制約されるようになりました。またイタリアワインは次の3つに品質分類されています。
- D.O.P.(保護原産地呼称ワイン)
- I.G.P.(保護地理表示ワイン)
- Vino(地理表示のないワイン)

フランスのワイン法と同じく、上の階級ほど規定が厳しくなります。
イタリアのワイン産地
イタリアは全部で20州あり、その全ての州でワインが造られています。産地により気候や地形が変わるため、個性豊かなワインが多く存在します。
ここでは代表的なワイン産地をいくつか紹介します。

ピエモンテ州
北イタリアのピエモンテ州は、アルプス山脈の麓に広がるワイン産地です。黒ブドウ品種のネッビオーロから造られる、バローロやバルバレスコは世界的に有名な高級ワインとして知られています。
【主なブドウ品種】
ネッビオーロ、バルベーラ、ドルチェット、アルネイス
【有名なワイン】
バローロ、バルバレスコ
ロンバルディア州
ロンバルディア州はイタリアの北西部に位置するワイン産地です。「フランチャコルタ」という高級スパークリングワインが有名で、シャンパーニュ地方と同じ瓶内二次発酵で造られています。
【主なブドウ品種】
シャルドネ、ピノ・ネロ
【有名なワイン】
フランチャコルタ
ヴェネト州
イタリアの北東部に位置するヴェネト州は、イタリアの中でもトップクラスの生産量を誇ります。ソアヴェやヴァルポリチェッラなど有名なワインが多く、特にアマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラは世界中のワインファンから人気を得ています。
【主なブドウ品種】
コルヴィーナ、ロンディネッラ、ガルガネガ
【有名なワイン】
アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ
トスカーナ州
ピエモンテと並びイタリアの二大銘醸として知られるトスカーナ州は、イタリア中部に位置しています。サンジョヴェーゼから造られるキャンティや、ブルネッロ・ディ・モンタチーノ、ボルゲリのスーパータスカンがトスカーナの3大ワインとして有名です。
【主なブドウ品種】
サンジョヴェーゼ
【有名なワイン】
キャンティ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
まとめ
今回はイタリアワインについて解説しました。
イタリアは固有品種が多く、個性豊かなワインに溢れています。地方によって特徴が違うので、色んな味わいに出会えることもイタリアワインの魅力です。
ぜひお気に入りのワインを見つけて、イタリアワインを楽しんで下さいね。
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