こんにちは〜 ワインソムリエのさくらです!
今回のテーマは「ローヌワイン」です。
ローヌワイン…ってあまり聞き馴染みがないですよね?
ローヌ地方は、ワインをあまり飲まない方からすると少しマイナーな地域になってしまうのですが、実はローヌ地方の歴史は長く、美味しいワインがたくさんあるんです!!
本記事ではローヌワインの基本的な知識について解説しています。
気になった方はぜひ最後までお付き合いください。
- ローヌ地方について
- ローヌのブドウ品種
- ローヌの産地
ローヌ地方について

ローヌ地方はブルゴーニュ地方を下ったエリアに位置しており、北のヴィエンヌから南のニームまで南北250kmにわたる、ローヌ川両岸に広がるワイン産地です。
北部ローヌと南部ローヌに大きく分けられ、北部ローヌはシラー、南部ローヌはグルナッシュが中心に栽培されています。
またA.O.C.ワインの産地としては、ボルドーに次いでフランス2位です。
▼北部ローヌと南部ローヌの違い
北部ローヌ | 南部ローヌ | |
---|---|---|
ブドウ品種 | シラー | グルナッシュ |
気候 | 半大陸性気候 | 地中海性気候 |
土壌 | 急斜面が多い | 緩やかな丘陵地帯 |
ワインの造り方 | 単一品種が多い | 複数品種のブレンドが多い |
ローヌ地方のブドウ品種

ローヌ地方を代表するブドウ品種の特徴を、それぞれ押さえておきましょう。
シラー
北部ローヌを代表する黒ブドウ品種。濃厚な色調で、力強さとスパイシーさが特徴です。
グルナッシュ
南部ローヌで主に栽培される黒ブドウ品種。色合いが淡くジューシーな果実味を持ち、ワインにボディを与えます。
ヴィオニエ
桃やアプリコットなどの華やかな香りと厚みのある味わいが特徴の白ブドウ品種。北部ローヌの「コンドリュー」で香り高い白ワインを生み出します。
北部ローヌ
それではローヌ地方を代表する産地を北部ローヌから順番に見ていきましょう。

コート・ロティ
「焼け焦げた丘」を意味するコート・ロティは、その名の通り日当たりが非常によく、完熟したブドウが仕上がります。シラー主体で造られ、繊細かつエレガントな味わいが特徴です。
コンドリュー
ヴィオニエ100%で造られる白ワイン。桃などの果実味と華やかな香りが印象的な、リッチな味わいです。
エルミタージュ
エルミタージュは赤・白ともに造られますが、特に赤ワインが有名で、シラーに15%まで白ブドウのマルサンヌ、ルーサンヌを混醸できます。フルボディで品のある濃厚な味わいです。
南部ローヌ

続いて南部ローヌの代表産地を見ていきましょう。
シャトーヌフ・デュ・パプ
「法王の城」という意味を持つ南部ローヌを代表する赤ワインで、13品種まで混醸することが認められています。生産者によって品種構成が異なるので、味わいの個性が異なるのがシャトーヌフ・デュ・パプの特徴です。
ジゴンダス
グルナッシュを主体にシラーやムールヴェードルをブレンドした、バランスのよい赤ワインです。シャトー・ヌフ・デュ・パプほどの知名度はないですが、濃厚で飲み応えがあり、非常にコスパのよいワインです。
タヴェル
ロゼワインのみを造るA.O.C.ワインで、グルナッシュを主体にした力強い味わいが特徴です。1936年にフランスのロゼワインで初めてA.O.C.に認定されました。
まとめ
今回はローヌワインについて解説しました。
ローヌ地方のワインは、北部はシラー、南部はグルナッシュで造られ、産地によってそれぞれ違った個性を楽しむことができます。
フランスではボルドーやブルゴーニュなどの影に隠れやすい産地ですが、魅力的なワインがたくさんあるので気になった方はぜひローヌワインを探してみてくださいね〜
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